BPDと生きる

10代でBPDと診断されてから今までのことと現在の生活。

相互理解

夫の「他の妊婦さんは、帝王切開じゃないから、お腹が大きくても歩き回っている」との言葉に凍りついた。

妊婦の大多数が元気に歩き回っていると思うのだろうか。

私はもともと自転車生活をしていて、歩いていないから、体力がないと言われたり。

 

妊娠期間ももう少し。動くとすぐ息が上がったり、座っていても、横になってもお腹が苦しい。

家事も仕事も外出も。何もかもの動きがスローペース。ゆっくりしないと自分がしんどいし、まず機敏には動けない、物理的に。

 

外を出歩くと、気分が悪くなったり、息苦しくなったり、目が回ってきたり、吐きそうになることもあって、外出するのは怖い。

 

お腹が大きくなって、身体がきつくなることについて、夫はあまり理解はないようです。

歩けたら外食も行けるのにと残念そうにされたり、行けそうなら週末一緒に県外に出かけようと誘われたり。

自転車にこの前まで乗っていたのだから、乗ってさっと出かけた方がいいのにと言われた。

 

遠出は怖いし、何かあって後悔したくないし、病院にすぐ駆けつけられないのは困る。

歩くより自転車に乗れば楽という訳でもない。

 

自分の体力のこともそうだけど、子どもの命を守れるのは私だけで、妊娠中、色んな行動にいちいち慎重になる気持ちはよく解らないかな?

 

足がつったり、手足がむくんで痺れたり、便秘、皮膚のかゆみなど、妊娠中のマイナートラブルも、男性には理解出来ないだろう。男の人は体験できることじゃないから。

それでも、妊娠・出産は女の特権で、女に生まれて良かったと思うことも多い。理解されなくても。子どもをもつのは幸せなことです。

 

帝王切開は痛くないとか、楽だとか、男か女か関係なく、理解できないからこそ言える言葉もあり。無知やなーと思う。

 

夫は、両親学級は居眠りしていた。本も雑誌も一切読まないし、妊娠・出産・子育てのことを理解してもらう手段が少ない。私か他の誰かが上手く言葉で説明するしかないか。

 

夫が困難な状況でいつも「何とかなる」精神なのは、ポジティブで良いと思う。

夫までネガティブだったら、私たちは一緒に居て、バランスが取れない。

 

私が精神的に弱いから病気になって、妊娠中も病気のせいで気弱になっているとしか思えないのかも。

母親なんやから強くなって欲しいって言われるけど、私はそこまで弱くない。

価値観の違い、捉え方の違いなんだと思う。

 

夫婦で一緒にいても、お互いを全て理解できる訳ではない。

夫は大概は私の味方でいてくれるけど、なにかあったときに、夫の家族がまず夫の肩をもつのは当然で、だからといって私の実家の両親は、私の思考は病気のせいでおかしいというスタンス。それはもう精神科医に助けを求めるしかなくなるのも仕方ないという気がする。